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諱(いみな)

昔は自分の本当の名前(忌み名・真名)は

むやみに人に明かさなかったと言われています。

本名はその人物の霊格と強く結びついたもので

その名を口にすると

その霊的人格を支配することもできると

考えられていたためだそうです。

悪意のある人に知られてしまっては大変ということなのでしょうね…

そのため普段は通り名(ニックネーム)を使っていたのだとか…

男性だけではなく、一部の高貴な女性を除いて

昔の女性の名前は記録にも残っていません。

(清少納言も紫式部も本名ではないので)

 

アメリカの天文学者カール・セーガンの言葉に

『私は水とカルシウムと有機物のかたまりで

100兆ほどの細胞からできている。

あなたもわたしもほとんど同じ分子でできていて、

名前だけが違っている』

というのがあります。

自分という人間が他人と違っているのは

究極的には名前だけ…ということなのかもしれません…

生まれた時から『〇〇さん』と繰り返し呼ばれ続ける名前によって

『わたし』という呪(しゅ)にかけられていくのです

 

 

新しい命を迎えました。

今はブログを書いている私の膝の上で眠っています…可愛すぎる♡

 

子供の名前を考えるときもそうでしたが

名づけに関しては色々と考えます。

つまらない名前をつけてつまらない人生にならないようにと

わが子の時も(それなりに)悩みました。

人間とAIをわけるものは、一般的には『意識』と言われますが

感情移入できる能力でもあるようです。

例えば名前をつけることでその人やものを特定できるので

感情移入も容易になります。

家畜にも名前をつけたら(ベイブという名のブタがいましたが)

簡単には屠殺などできません。

なのでちゃんと名前で呼ぶことが大切なのです。

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